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雑談とか日常思ったこととか

過去は忘れなきゃいけない

過去は忘れなきゃいけない。

過去ばかり気になってしまって、現実に集中できない場合は、過去を忘れる努力が必要だ。

失恋で落ち込んだり、失敗を悔んだり、いろいろ、過去を思い返して負の感情を思い出してしまうのは、まったく自分のためにならないし、それで将来が良くなるわけじゃない。

例えば、愛しい人が亡くなったら、その人との楽しかった思い出を思い返すのは良いけれど、それが失われたことにまで考えてしまって、ふさぎ込み続けてしまったらダメだ。
なぜなら、残された人には将来があるから。

3.11に災害が起きた後、不謹慎ということでみんな遊ばなくなった時期がある。個人的には1週間程度だったけれど、期間はまちまちだった。
1ヶ月経ったあとでもまだ、不謹慎と言い続け、遊びのイベントを自粛する雰囲気があった。
今でも自粛している人がいるのかもしれない。

落ち込む期間はもちろんあっていい。それは人間の特性だから。
でも、それは時間が解決する問題だ。慣れることも、人間の特性だから。

亡くしたことに慣れてしまわないようにと、負の感情を思い返し続けることはダメなんだ。

慣れなきゃいけないんだ。
生きていくために。そうでなければ、止まったままだ。

「相手の気持ちを考えなさい」「被災者の気持ちを考えなさい」
なんてよく言われるけれど、ならば、どこまで考えれば良いのか?
あなたがこの文章を読んでいるまさに今、飢餓に苦しむ子供はいるし、死に近い病人もいる。
ただ、目に見えていないだけで、存在している。
その人たちを見ないで生きているんだ。

健全な精神を持った生活のためには、世界の負の側面を無視するしかない。
負の側面をなんとかしたいと願って、実際に行動を起こすなら別だけれど、負の側面を見て「相手の気持ちを考える」だけなんて、ナンセンスだ。

過去も同じだ。存在はした。だけど、思い返さないことが重要だ。
失敗を繰り返さないように、反省は必要だけれど、その失敗を思い返して感傷的になり、止まってしまっては意味がない。

「嫌われる勇気」で有名になった、アルフレッド・アドラー心理学でも同様に、
過去により自分が決定されるのではなく、過去にどのような意味を与えるかで、自分の決定するとある。
そして、トラウマは明確に否定されている。

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

過去をどのように解釈するか、という点が問題であって、過去そのものは問題ではないんだ。


悩んでいるだけで行動しない状態は、ただ止まっているだけだ。
自分が立ち止まるために、過去を思い返すな。
自分が行動しないために、過去を利用するな。