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当事者意識を持て!!!って言われましても・・・

まとめ

自分の部下に「当事者意識を持て!」というのは無駄だと思う。

部下に言った時点で、「部下にとって」という当事者意識が自分自身にないことになるから。

リーダーシップやマネジメントでよく言う、

「部下に当事者意識をもってもらう」

というのは、単に言葉にするのではなく、

自分の「行動」によって部下の意識を引き出すことだ。

 

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リーダーシップやマネジメントの本を見ていると、

「自分の周りの人に責任を与えてやりがいを感じてもらう」

ことが良いってよく見かけます。

 

確かに、リーダーシップを発揮するときというのは、

だれかついてくる人がいる、という場合でしょう。。

 

最も一般的なのは、会社の上司と部下の関係です。

上司は部下の能力を活かして、

上司1人でやるよりも数段素晴らしい成果を生み出すことが仕事です。

 

僕は昔の上司から言われたことがあるセイフ

「当事者意識をもてよ!」

「お客様気分じゃダメなんだよ!」

うん。正論です。

でも、上司から言われるのには、違和感しかありませんでした。

なぜなら、当事者意識をもったとして、

「何をすればいいか?」

が全くもってわからないからです。

 

僕が良かれと思って作ったレポートに対して、

「お客さんの目線だと、ここの論理が甘いね」など、

上司自身の当事者意識からコメントをくれるならわかります。

 

でも、先ほどの「当事者意識をもてよ!」というセイフには、

仕事をすすめる上でなんの価値もありません。

同じ仕事をやる上では、上司も当事者意識をもつ必要があるにもかかわらず、

上司自身は当事者意識を放棄しているようにも感じられました。

すなわち、この仕事の責任は僕にあって上司にはないと言いたいのでは?

 

これが違和感の正体でした。

まったく関係のない、成果をあげている人から

「当事者意識が大切です!」

と言われても、まあそうか、と思いますが、

同じ仕事をしている上司からは、

当事者意識として、お客のニーズについてより具体的なアドバイスが欲しかったのです。

 

「何甘えてるの?仕事なんだから自分の責任でやれよ」

と思われるかもしれませんが、

自分の責任ですべて仕事ができる能力があるなら、上司は必要ありません。

プロジェクトマネージャーとして自分でやります。

僕だけではできない部分があるからこそ、

責任を負うために上司がいるのです。

そのための上司・部下の関係です。

 

もちろん手を動かすのは部下だけでもいいのですが、

仕事に対する意識と責任は、上司のほうがより持つべきだと思うのです。

 

僕が上司として部下と仕事をするときには

「当事者意識という言葉は、何の関係のない他人からの言葉だ」

ということを忘れないようにしよう、と思うようになりました。

 

個人的な見解ですが、いかがだったでしょうか。

それではまた!