本物の人間関係っていいな
真実は、人間関係をぶち壊す。
誰が誰のことをどう思っているかとか、
本当と嘘を暴くだとか、
犯人・責任者は誰だとか。
円滑な人間関係は、
嘘で塗り固められた、利害関係に基づくものなんだろうな。
利害関係抜きに、本音で語り合うのが本物の人間関係だとすれば、
どれだけ本物の関係を得られるんだろうか?
利害関係のうち、最も影響が大きいのが、
精神的利害関係だ。
「あの人と仲が悪くなった」
「嫌われた」
「軽く見られた」
といった感覚に陥る他人からの目線は、効果が絶大だ。
精神を蝕む最高峰の状況だ。
確実に利害関係として損してる。
だから、人間は嘘や形だけの言葉やその場のノリで、
会話をするんだろう。
なにも問題がないときには、
それで円滑にことが進む。
問題が起きたときに、真実が暴かれる。
そして真実は着実に人間関係に影響する。
人間関係に影響のない真実なんて、
暴く労力が必要のない単なる事実だ。
真実は、偽りがあるからこそ求めるものだから。
最近、
Give & Give & Giveをすることで、商売が上手くいく、
みたいなことを言ってる本を読んだ。
確かに相手のためになることを与えるのだから、良いことのように感じた。
けれど俺は、その人間関係に違和感がある。
自分が相手のためになにかをするということは、
相手に見返りを求めはしなくても、相手に見返りを期待する行為だと思う。
期待されるだけでも、人間は負担を感じるものだ。
しかも相手に与えられた後ならもっと。
期待するだけなら、嘘はついてない。
でも、本当のことは言ってない。
期待した行為をした結果、期待した側が何を得るのか、
言及されることは少ないから。
嘘を言ってないだけじゃ、
真実を語っていることにはならない。
人を傷つける真実が顕になった結果でも、
関係が続くような仲を、人と作っていきたい。