「潜在的能力」>「コミュニケーション能力」
まとめ
「わかりやすさ」が充実した現代。
よくよく考えると理にかなっていることよりも、
パッと聞いたらすぐにピンとくる(例え間違っていても)ほうが有利になっている。
教訓は、
「筋が通っていること」と、「わかりやすいこと」の
この2つが大事な時代だと認識して、
コミュニケーションの「技術」を習得するべし、ということ。
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就職活動で大事なのはなにか?
という問いの答えに
「コミュニケーション能力」
が1番になったのはいつなんでしょう。
体感だけれど、かれこれ10年は経ってるんじゃないでしょうか。
コンサルとしていろんな仕事場でいろんな人を見てると、
いろんなコミュニケーション方法を垣間見れておもしろいです。
典型的ですが、ある企業では、提案事項は根回しが物を言ったり、
別の企業では直接社長に直談判が最も効果的だったり。
効果的なコミュニケーションといっても、非常に幅が広いと感じます。
インターネットが出てきて以降、全世界の情報量は、
1980年台と比較すると数十倍から数百倍、
あるいは1000倍を超えているかもしれない程度に増えているらしいです。
ちなみに情報の量の定義によりますが、
情報量は平成8年から平成18年の10年間で、
33~530倍
増加したようです。
(出典:総務省情報通信政策局情報通信経済室 平成18年度情報流通センサス報告書p-24)
いやいや530倍って、脳パンクしまっせ。
学校のテストの範囲が10年で530倍になりました!って言われたら、
もう手のつけようがないでしょう。
このデータ、平成18年の情報量を測定しています。
平成8年からの10年間の加速度で情報量が今も増えているとは言えませんが、
平成18年、つまり9年前よりも、今のほうが情報量は格段に増えているでしょう。
何が言いたいかっていうと、
情報量が増えてるために、ある情報がきたときに
本当に良質な情報か、
ただのゴミの情報(ダイレクトメールの広告とか)か、
判断に時間をかけられなくなっています。
だから、「コミュニケーション能力」というのが重視されるようになってきて、
「いかに自分が発信する情報は有用か」
を最初にわかりやすく伝えることが重視されるようになったのだと思います。
以前は、何事にも真剣に耳を傾けて考えてくれることも多かったのが、
「わかりにくい!」
という最初の印象値でボツになるようになったのです。
例えば、大企業に送られてくる新卒のエントリーシートの数は、
2万通を超える所もあるそうです。
インターネットの発達前の、学歴主義がはびこった時代には、学校によっては申し込めない場合もあったみたいですし、そもそも募集をかける大学が制限されていたこともあります。
時代が変わって、情報が増えました。
だから、一瞬の判断がより必要になってきたのです。
端的に、わかりやすく、
が叫ばれる時代、これが、コミュニケーション能力という言葉に集約されていると僕は思っています。
これまで、コミュニケーション能力が今の時代に必要だという説明をしてきました。
ここから、コミュニケーションを取る上で僕が気をつけてよかったことを共有します。
突然ですが、どの国の言葉にもあって、誰と話しても伝わる強力な表現があります。
それはなんでしょうか?
答えは、「数字」です。
数字はめちゃくちゃ強力なコミュニケーションツールです。
「言いたいことが3つあるんです!」
と言われたとき、あなたが注目するのはたぶん、「3つ」というところじゃないでしょうか。
「言いたいことがあるんです!」
と言われたら、「言いたいこと」に注意がいくと思います。
ここで入れる数字は、1でも30でもいいのですが、数字は誰にでも伝わるし、
人間は数字に注目してしまう、ということを言いたいのです。
だから、コミュニケーションの序盤には、
意図的に数字を挟むことをオススメします。
例えば、
「論点があります」
↔「論点は2つです」
「ご相談したいです」
↔「ご相談したい点が4点あります」
「多くのプロジェクトに携わってきました」
↔「3年間で10個のプロジェクトに携わってきました」
といった感じです。
数字にしにくいことは多いのも事実ですが、
そこは思い切ってばっさりと数字にしてしまったほうが、
相手にとってわかりやすいです。
最初に数字という取っ掛かりを出した上で、
具体的に本質を付け加えていくコミュニケーションが、
身のあるコミュニケーションとなりやすいのです。
数字を使う意識、オススメですよ。
今日はコミュニケーションの話でした。
それではまた!